11月29日

AXIA AS2000(ソリッドオーディオプレイヤー)


秋深し、隣は何をする人ぞ・・・某隣人はいったい何をやっているのだろうか・・・ま、冗談はさておき、 11月も末になると朝晩の冷え込みは相当なものになります。私にいわせりゃ、晩秋というよりも初冬です ね。おまけに日没時間が早くなっているので(だいたい滋賀県では午後5時ごろ)仕事がやりにくいったら ありゃしない・・・

さて、今回の衝動買いは「ソリッドオーディオプレイヤー」という、あまり聞き慣れない機械です。この 「ソリッドオーディオ」というのは、付属の説明書によると正式には「SolidAudio方式」という名称であり、 「コンテンツの不正利用防止と安全なネットワーク配信を実現するデジタルコンテンツ流通方式「InfoBind」 と、独自の高品質音楽圧縮技術「TwinVQ」を適用したネットワークオーディオ方式」なのだそうです。

音楽圧縮技術といえば、数年前からMP3 なる規格が注目されてきましたが、そのあまりの高性能ゆえに音楽 業界関係者に疎まれてしまいCDの音質に近い状態で、インターネット上でなんとか配信できる程度の サイズまで圧縮できますから・・・あのまま放置していればどうなっていたか・・・はて?どうなっていた のでしょうね?案外何も起こらなかったかもよ・・・)、アメリカではMP3 プレイヤーの発売をめぐって 裁判沙汰にまでなってしまいました。結局、裁判ではMP3 規格やプレイヤーについて違法性はないという 判断が下され、その後国内外のメーカーがMP3 プレイヤーを発売しています。

さて、TwinVQは、あの電電公社・・・じゃなくてNTT が開発した音楽圧縮技術だそうで、言わば「国産」な 技術なのですが、著作権の問題をクリアするために、ネット上での配信や、個人で楽しむ等以外のいわゆる 「不正コピー」に対応するべくいくつかの技術を採用しているようです。詳しくはこちらを参照していただ ければよくわかると思いますが、不正コピーへの対応策としてID付きスマートメディアを記録媒体として 採用しています。

ID付きスマートメディアとは、従来のスマートメディアに、不正コピーを防止するための仕組みを組み 込んだ記録媒体で、一枚一枚に固有のIDが記録されているそうです。でもって、このAS2000の場合、この IDを使って暗号化した音楽圧縮ファイルを再生する仕組みになっています。つまり、1枚のID付き スマートメディアから複数の別のID付きスマートメディアに内容をコピーしたとしても、それぞれのIDが 違うために暗号化されたファイルの復号がうまくいかず、再生できなくなるというわけです・・・。 ついでに言えば、IDを持たない普通のスマートメディアも、同じ理由で使えません(IDがないので復号は おろか暗号化すらできない)。

こういった仕組みを実現するために、スマートメディアのフォーマットはAS2000を使って行うフォー マットそのものはウィンドウズでもできますがAS2000では使えない「らしい」)、音楽圧縮は専用の ソフトを使う、ID付きスマートメディアへの記録は専用の機器(AS-CR )を使う等の制限があります。なお、 このID付きスマートメディア、私の所ではファイルバイザー上で普通に「リムーバブルディスク」として 読み書きできますし、試しに某MP3 ファイルをコピーして再生してみましたが、何の問題もなく再生でき ました。ですから、このスマートメディアからHDDやらPDなんかにバックアップしやすいという訳 です。なお、このAS-CRはID付きスマートメディア専用のドライブであり、普通のスマートメディアは読み 書きできないようです(説明書にはそう書いてある)。

・・・さて、実際に使ってみた感想ですが、低中音域については「これで十分かな」と思える程度の音を 再現できていると感じました。で、高音域ですが、「頑張っているな」という感想を持ちました。ただ、 シンバルなどの、高音を出す打楽器の音が一部つぶれたり、全体的に高音が強調されてキンキンした 感じの音になったりする曲があったりしましたま、しょうがないですね)。それから、音の「艶」が大分失せてしまいますね。なんとなく「乾いた」音になる ような気がします。でも、個人の好みはあるでしょうが、携帯用のプレイヤーとしてはこのレベルで 十分ではないでしょうか。できれば、同じ曲をいろんなプレイヤー(もちろんMDとかも含めて)で試聴できる店があるといいなぁ・・・と思うのですが(-_-メ)。

そうそう、これも説明書に書いてあったのですが、このAS2000をはじめとするデジタル録音機器・記録媒体 の価格には、著作権法の定めにより、私的録音保証金が含まれているそうですよ。


・・・時は流れて今は2002年5月17日、購入以来毎日の様に愛用してきたAS2000ですが、充電池の劣化が めざましく、これ以上我慢できないというほどひどい状態になりましたので、ここ2週間ほど修理にだしております。 しかし、修理が完了するのは一体いつになるのやら・・・(-_-;)


さらに時は流れて2006年4月21日・・・上述の修理ですが、結局まるまる一ヶ月かかりました。しかし、その数年後、 今度は充電器が不調をきたし、本体と充電器のセットで修理にだすハメにww修理を受け付けてくれた事自体 驚きでしたが、例によって一ヶ月待ったところ、今度は充電器と本体がナント新品になって帰ってきました。 いまだに新品があったとは(;´∀`)

今は通勤方法が変わったので以前のような頻度での使用はありませんが、それでもちょっとした外出の 時には必ず持ち出して音楽を楽しんでおります。もはやTwinVQの名前をネットで見ることはなくなりましたが、 今の2台目()がイカレ、修理不能となるまでは、私にとってのシリコンオーディオといえばMP3では なくTwinVQなわけでして・・・さらにしぶとくAS2000を使い続けるべく、いわゆる「高級イヤホン」なる 製品にてを出してしまいました。その名も・・・

UltimateEars super fi5pro

まーアレです・・・いわゆる舶来品ですw

なんでこんな代物を買ったかといえば・・・イヤホンを疑いたくなかった・・・この一言に尽きます。 結果として、この判断は今回に限って言えば正しかったと思っています。これまで聞いていたのとは まったく次元の違う音を手に入れることができ、満足しております。これで、いつMP3に乗り換えても ・・・あれ?


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