カブトのページ(1999年版)


ある日、ベランダの大型プランターの土を入れ換えようと、それまで蔓延っていた草をズボッと ひっぺがした時、根の所からなにやら白いものがボタと落ちたので見てみると、なんとカブトムシ の幼虫ではないですか・・・(^O^)ウチにはカナブンの幼虫もいますが、一目見て明らかに大きい! 頭もデカイ!こいつらはカナブンではないな・・・そう思った私は、慎重且つ大胆にこいつらを プランターから掘り出し、最終的に20頭ほどをゲットしました。

・・・実は私、前々から国産カブトが欲しかったのです。というのも、オオクワなんてものを飼って いると、結構廃材と呼ばれるものが出てくるわけでして、具体的には、新成虫を掘り出した後のマットの 残り、幼虫割り出し後の産卵木の破片、使い古した成虫用マット・・・本来なら廃棄すればいいような ものですが(もともと自然界に腐るほどあるものだし、環境に影響するとは思えんが・・・あ、でも 焼却すれば二酸化炭素が出るからだめか)、どうにももったいない!一部は園芸用土に回したりして いますが、そうそう植木ばかり植えるわけにもいきません。そこでカブトの幼虫にそれらの廃棄物を まとめて食ってもらおうと考えた訳です・・・。

カブトの幼虫なら朽ち木だろうが使い古しのマットだろうがバリバリ食ってくれますし(数年前には 使い古しの菌糸ビンの中身を片づけてもらいました)、国産種だからもてあませば自然に帰せばいい 訳だし(外国産だと絶対してはいけない事です)、私にとって誠に都合がいいのです。しかし、 成虫のペアを買おう買おうと思っているうちにシーズンが過ぎてしまい、買えなくなってしまって いたのです(それにしても、今年はなんだか高値でした。去年はもうちょっと安かったと思ったの だが・・・へたすりゃアトラスオオカブトの幼虫とほぼ同じ値段だぞ)。

そんなこんなで「今年も廃材を捨てねばならんのか・・・」と思っていたところへ、ふって湧いた ような今回のカブト幼虫の出現です。きっと日ごろの行いがいいからでしょう(^O^)。早速ゲット した幼虫の為に押し入れ用ケースを購入、たまっていた廃材を適当にぶち込み、水分を補充し、 幼虫を放り込んだのでした。環境の激変によって何頭かは☆になるでしょうが、来年の夏には廃材を 食いつくして成虫になった彼らの勇姿を拝むことができる(といいなぁ・・・)でしょう。

・・・それにしても、去年のカナブンに続いて今年はカブトムシ・・・来年は一体なにが湧くの でしょう?


9月9日

カブト幼虫を発見、衣装ケースにセットしました。マットはオオクワ飼育で出た「廃材」を そのまま利用しています。多少水分を加えましたが、今見るとケース内部にはかなり水滴がついて います。そんなに水分を加えたつもりはなかったのですが・・・。1週間ほど経ちましたが、元気に 「廃材」を食い始めています(^O^)。

10月21日

偶然の発見から早や1ヶ月あまり、幼虫どもは順調に太ってきており、廃材や廃マットを処理し続けて おります。体にはまだ透明感があるので、もう一回りは大きくなりそうです(^^)。うちの幼虫どもの 場合、廃材よりも廃マットを好んで食するようで、一緒に埋めたはずの廃材だけが残ってしまって います・・・って、カブト幼虫ってみんなそうなのかな?

3月16日

ずいぶん更新をサボっていました。でも、はっきりいって更新するネタがありません。外から用土の中が 見える訳ではないし、かといって事あるごとに穿くり返す事もできないし・・・。でも、1頭だけ外に這い出して いた幼虫がいたので見てみると、ずいぶん大きくなっていました。色も透明から白っぽくなってきていたので、 うまく育ってきているようです。

5月10日

4月の半ば頃、幼虫の動きが割と盛んな時期がありましたが、それも今はなくなり、またしても「生きて いるのかそれとも・・・」というような状況が続いています。予定だと7月の頭ぐらいには成虫になっている はずなのですが、少し不安になってきました。

6月13日

暑い日々が続いたかと思えば肌寒い日が続いたりと、気を抜けば体調を崩しそうな6月13日、多くの カナブンが羽化したことにきをよくした私は、「少し早いかな」とは思いましたが、思い切ってカブトの ケースも開けてみることにしました。・・・追加したマットがほとんど食べられていないのが少し気にかかり ます・・・半分ほどマットを取り除いてみましたが、蛹室にはぶち当たりません。フンばかりがめだちます・・・ 7割がたマットを取り除きましたが、依然として蛹室にはぶち当たりません。「おかしい!!」・・・結局、 全てのマットを取り除いてみましたが、マットとフン以外は何も出てきませんでした。4月半ばごろの 「不安」が見事に的中してしまいました(T_T)。死骸すら出てこない事から、当時すでに・・・と予想されます。

・・・思えば、文字どうり「湧いた」カブトの幼虫でした。数は結構いましたが、かなり大きめの衣装ケースを 用意しましたので「大丈夫だろう」と思っていました。しかし、これが失敗の大きな要因だったようです。 このケースでは、定期的にマットを交換して(たとえ多くのマットが必要だったとしても十分な餌を幼虫に 用意するのが正解だったようです。これは明らかに飼育者である私のミスです。十分反省が必要だと 考えています(-_-;)。同じようなやり方である一定の成果を挙げたカナブンの場合との違いは、幼虫時代に 要求される餌の量ではないかと思います。もし「この次」が許されるならば、もっと十分な量のマットを用意 しようと思います。

・・・これで、1999年度のカブトムシの記録を終わりたいと思います。ここまで読んで下さった皆様に、 篤く御礼申し上げますm(__)m・・・


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