カナブンのページ(1999年版)


今年はカブトの幼虫が「湧いた」プランターですが、既に去年カナブンの幼虫が「湧いて」いた のです。はじめは「ネキリムシ」かと思ったのですが(おととし大発生して大きな被害がでた)、 それにしては頭の色が濃いし、植木の根っこは全然食われていないし・・・試しに隔離して 羽化させてみると、これがなんとカナブンだったという訳です。

皆さんご存じかとは思いますが、カナブンにはいくつかのタイプがあって、私が現在保有している のはメタリックグリーンに白の斑点が入るタイプです。この際、他のタイプも集めて累代飼育に 挑戦してみようか・・・などと考えるようになりました。ま、あの大きさなので場所を取ることも なさそうですし・・・(^^)。


9月14日

さて、今は約20頭の幼虫を特大プラケースで育てています。はじめ、市販の 未発酵クヌギマットを使っていたのですが、オオクワ幼虫や成虫に使ったマットをケースに入れてみると、 クヌギマットそっちのけで使い古しのマットに食らいついているではありませんか。カナブン、 特に幼虫には発酵の進んだマットを使うのがいいようです。幼虫の食の進み具合が違います。

カブトやクワガタと違い、カナブンはまだまだ私達にとって身近な生き物です(と、私は思う)。 街中で飛んでいる姿を見かける事もたまにあります(都会のどまんなかだとさすがにいないでしょうが)。 それだけ生命力が強いという事なのでしょう。色も割と奇麗だし、もう少し注目されてもよさそうな ものですが・・・身近すぎて気づ人がいないということなのでしょうか。

10月21日

10月半ばになり、朝晩はかなり冷えるようになりました。9月の時点ですでにほぼMAXに育っていた 幼虫は、この時期になると当時のような食欲を示さなくなってしまいました(マットがほとんど減らなく なった)。たぶんもうこのまま現状維持で初夏を迎え、さなぎから成虫へと成長していくのでしょう。 順調に育ってくれるのはありがたいのですが、あまり変化がないというのも何となくつまらない・・・ おっと、これは不謹慎な発言ですね(^^ゞ。

3月16日

このコーナーもカブトのコーナー同様更新をサボっていました。で、前回の更新からこれまでにわかった事を 書き留めておこうと思います。なんと、真冬の時期に成虫になっていた個体がいましたすでに死んでいた (T_T))。暖房の具合次第ではそのような事もおこるみたいです。次に、餌のマットが不足していた模様で、 フンがマットの上にかなりたまっていました。特大のケースといえども油断は禁物というところでしょうか・・・。

5月12日

サキシマヒラタが羽化したので、その使い古しマットをケースに入れてみました。案の定数日で 追加したマットの大半が消えていました。この中から何頭羽化するかはわかりませんが、もし次代の 子孫が生まれたら、もっと大きな容器と餌を用意して育てたいと考えています。極端な事を言えば、 衣装ケースを使うぐらいがちょうどいい・・・と言えると思います。

6月13日

6月に入り、実は羽化した成虫がぼつぼつ這い出してきていたのですが、その数が増えてきたので、 思い切って全部あけてみる事にしました。なにしろフンだらけだったので、餌が足りずに・・・なんて 事を考えていましたが、それはすぐに希有であることがわかりました。まぁ出るわ出るわ・・・気持ち悪い ぐらい出てきます(^_^;)。あまりに数が多いので、例によって途中で数を数えるのをやめてしまいました。 数を数えるのは仕事だけでたくさんっす・・・(;´д`)。

カナブンの蛹室は、クワガタやカブトに比べて小さいので(体が小さいからだ・・・などと言わないでください。 体長と比べても小さいんです。体長とほとんど変わりません。カブトやクワガタの蛹室が体長よりも ぐっと大きい事を考えると「本当」に小さいんです)、這い出していない成虫は蛹室ごと掘り出せてしまいます。 そう、蚕のまゆぐらいの大きさの蛹室が次から次へと出てくるのを見ていて、始めのうちは楽しかったのです が、そのうち「ようさんおるがな」と、ちょっと気味悪くなってきました。小さくてきれいなカナブンも一所に 30頭以上もうごめくとなると、それなりの迫力が出てくるように思えるのは私だけでしょうか・・・。

成虫を掘り出すべくマットを取り除いているうちに気づいたのですが、カナブンはマットが固くなっている 部分にはあまり蛹室を作らず、柔らかい部分から集中的に蛹室(とその殻)が出てきました。もしか したら、自然下でも同じように土の柔らかい部分を選んで蛹室を作っているのかも知れません。

・・・今回は、初めてにもかかわらず多数の個体を得ることが出来、或る程度の成果が得られたと 考えられました。ただ、このまま次世代を 繁殖させようとすると、来年には一体何頭の幼虫が生まれるのか見当もつかないので、 成虫を間引きして6頭前後 の種親を残してあとは全て放そうと思います。こういう時、国産の品種は神経を使わなくて済むので いいですね(外国産だとこうはいかない)。

そうそう、今回の成果の中で、ちょっと面白い事がありました。この連中は全て同じ色の親から生まれた 子孫なのですが、何故か違う系統の色を持つ個体が小数出現しました。この個体を別にして次世代を 繁殖させた時、どんな個体が出現するのか・・・試してみたくなりました。

・・・これで、1999年度のカナブンの記述は終わりにしたいと思います。ここまで読んでくださった方々に 篤く御礼申し上げますm(__)m・・・


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