河童Celeron667MHz(新コア)


去る12月8日・・・全国の公務員に対し、一斉にボーナスが支給されました。かくいう私もめでたく 支給の対象となることができました(無事に(;^^)・・・本当によく出たものだと思うにょ・・・)。ふりかえれば、 前回の冬のボーナスで私はSE-U77を購入していたのですね。あれから1年・・・わたしのメインマシンは 信じられないぐらいグレードアップが進み、変わっていないのはG400ぐらいという成長を遂げてきました。 これから先、私のマシンは一体どのような変化を遂げるのでしょうか・・・

さて、はっきりいって「これ以上のパワーアップは必要ない」というところまできてしまった我が愛機ですが (だってヘビーな処理なんてしないし・・・)、21世紀を迎えるにあたってどうしてもクリアしておきたい 命題が一つだけ、私の心の中に残っていたのです。それは・・・「どうにかして1GHzの壁をクリアしたい」という、 一般人が聞けば「今のままでも十分過ぎるやないか。900MHzのどこが気にいらんのや」と思うような欲望なのです。 しかし!かつて450MHzがそうであったように、今の私にとって1GHzという数字はあこがれであり、目標でもある のです。しかも、それが1万円ほどの出費で可能になるかも知れないとなれば、多少のリスクを負ってでも 挑戦したくなるというものです。

先日、Celeron733MHzで見事に敗北を喫した私は、「世紀が変わるまでに何としてでも1勝を!」との一心で Celeron733MHzと同じコアで作られているCeleron667MHzを入手すべく、懲りもせずに日本橋へと繰り出して しまったのでした(T_T)・・・。今回の獲物である新コアCeleron667MHzはその筋では「リテールファンのまま で、電圧も変えずにいきなり1GHzを実現できる」という、うそのようなCPUとして知られているのです。当然 メーカーはそんな事は言ってませんし、そうならなかったとしても誰にも文句は一切いえませんが・・・

さて、そんなこんなで日本橋に到着した私は、さっそくCeleron667MHzを探して彷徨いはじめました。少し前 ならバルク品が多く見かけられたものでしたが、今は大半がリテール品です。これはつまり、ロットナンバー などの確認が非常に困難ということでして、特に新コアと旧コアがまぜこぜの状態で流通している Celeron667MHzの場合、値段のみで選ぶと旧コアをつかんでしまう可能性があり、1GHz化の成功率は 大きく変化してしまいます。後で 書きますが、かくいう私も物の見事に旧コアをつかんでしまいました(;^^)。もっとも、それでもなんとか1GHz化は 成功したのですが・・・。

この時点(12月8日)では、化粧箱の外観を一見しただけでは新コアと旧コアの区別はつけられません。 唯一、値段の差のみが それをうかがわせる情報として参考にできる程度でした(旧コアは9千円ちょい、新コアは1万円弱でした)。 しかし、この時点で「すでに市場には新コアしか流通していない」と思いこんでいた私は、とりあえず最安値付近 で売られていた製品を購入してしまったのでした。さらに悪いことには、製造年月日が2000年11月3日と、ごく 最近であったことも勘違いの要因となってしまいました(帰り道に立ち寄った店で、「新コアです!」という 表示がされていたCeleron667MHzの製造年月日が2000年9月18日だったのですっかり安心してしまい ました)。

さて、手にしたCeleronが旧コアであるなどとは露知らず、「いよいよ我がマシンも1GHzかぁ(^O^)」などと うかれながら部屋に到着した私は、とるものもとりあえずセッティングを始め、数分後に電源のスイッチを 入れたのでした。まずはデフォルトの66MHz駆動・・・当然の事ながら順調に起動しました・・・が!CPU ID が0683!!・・・このときはじめてこのCeleronが旧コアであることを知ったのでした(T_T)・・・これぞマサシク 「後の祭」・・・とりあえず完全に起動したのを確認した後、はかない希望を胸に秘め、ベースクロックを 100MHzにして再度電源をONに・・・起動するわけがありましぇん!!でも、ここは同じ旧コアのCeleron600 MHzでの経験を生かし、電圧を1.8V・・・1.9V・・・2.0Vと上げていきながら起動を繰り返していくと・・・なんと 2.0Vでとりあえず起動!その後2.1Vで安定駆動が確認できました。

なお、この「安定駆動」を確認するために、私はいつも3DMARK2000のデモを6時間ほどループさせるという バーニングテストを行うのですが、今回ここにちょっとした落とし穴が潜んでおりました。実は、この 3DMARK2000というベンチマークソフトはその実行環境としてDirectX7.0以降が必要な訳ですが、なぜか Windows2000上で実行するとハングする場合があるという事がその筋では知られております。私も以前から その事を知っていたはずなのですが、ついつい浮かれてWindows2000上で何度も3DMARK2000のデモ を走らせ、その都度エラーで終わるものですから「安定しないなぁ」と悩み抜いてしまったのでした(-_-;)。 そんな悩みを抱えたまま数日が過ぎたときにふとその事を思い出し、さっそくOSをWindows98に変更して 再起動、3DMARK2000のデモを ループさせてみたところ、5時間経っても我がマシンは飽きもせずループを繰り返しておりました・・・ これが「安定駆動」確認の根拠であります・・・

・・・とにかく、これでなんとか20世紀中に1GHz環境をクリアすることができました。それにしても、本当に 1万円ほどの出費でこんなハイスペックが実現できていいんでしょうか・・・まっとうなPCユーザーの方々には 申し訳ない気分です(でも、その分リスクも大きいのですが)・・・


・・・やってしまいました(;^^)・・・Windows2000上で3DMARK2000をなんども異常終了させていた頃、「これは やはり新コアCeleronでないと・・・」という思いにかられ、ついついやってしまいました(;^^)・・・買ってしまいました、 新コアCeleron667MHzを・・・実は、先に書いた、OSを変更してのバーニングテストというのは、この買い物 の間に行ったものであり、帰宅して我がマシンが元気にループを繰り返していたときにはなんとも複雑な 気持ちでありました(-_-;)・・・

去る12月15日、仕事用の買い出しにかこつけて新コアCeleronを買ったのですが、私と同じ目的の人が 結構いたらしく多くの店でCeleron667MHzが売り切れ状態となっておりました。もしこの日に買ってなかったら しばらくは入手できなかったかもしれません。なにしろ、私の目前で一人の紳士が買っていき、残りがあと 3個となったので、私もあわてて買いました。おそらく翌日には売り切れていることでしょう・・・

その後、モセルのメモリがやたら安かったりして購買意欲を相当そそられたのですが、そんなに予算が ある訳ではなかったので今回はあきらめることにして泣く泣く帰宅することにしました。そう、今回の 目玉はあくまでも新コアCeleronなのですから・・・

さて、帰宅ののち元気にループを繰り返すメインマシンを尻目にビール片手に夕食を済ませ、いよいよ セッティングです。評判どうり1.7V駆動のままベースクロックを100MHzにセットし、恐る恐る電源を入れて みると・・・なんと一発で起動したではありませんか!恐るべし新コアCeleron667MHz!!その後、あっけなく 起動プロセスが進み、普通に起動が完了したのでした。無論終了プロセスもつつがなく進み、電源が 落ちました。あまりのあっけなさに「ほんまに1GHzで動いてたんかいな」と疑ってしまうほどでした。

あまりの順調さに気を良くした私は、いよいよバーニングテストに取り掛かりました。OSをWin98に切り替えて 起動し、いよいよ3DMARK2000を起動・・・デモ画面に入るのはいいのですが、すぐに強制終了してしまいます (T_T)。数回繰り返したものの改善する様子がないので、「これは電圧を上げたほうがいいかも」と思い、一旦 電源を落とし、1.8Vに電圧を上げたうえで改めて起動・バーニングテストを始めたのでした。結果は良好で、 先の2.1V駆動旧コアCeleronと同様6時間ほどのループを見事クリアしてくれました。これで安心して常用 できるというものです・・・。

・・・今回は旨い具合に2連勝という結果になりました。しかし!!これは、裏を返せば「1GHzで駆動可能な CPUが2個ある」という、なんともぜいたくな状況であることも意味しています。しかも、1GHzの後ろには それまで現役で駆動していた「900MHzで駆動可能なCPU」も控えているのです。この3個のCPUの購入総額は 4万円以下ですが・・・今さらながらインテルの技術力の高さには恐れ入ります・・・ちなみに、この時期の ペンティアム!!! 1GHz(100MHz*10.0)は5万円ほどです・・・


いよいよ年の瀬が押し迫ってきました。1GHzにて常用中の新コアCeleronですが、今のところなんの問題もなく 駆動し続けております。巷ではCeleron800MHzが話題になっているようで、なんでも「FSB133MHzでもあっさり 動くらしい」とのこと・・・こんなCPUばかり発売するから インテルさんは2000年度下期の業績を下方修正するハメになったのかも・・・

2001年3月4日・・・新しい世紀を迎え、いよいよ激動の時代に身を投じる時がやってきました。さて、去る 2月の中ごろ、某H氏(Boodoo2のところで紹介済み)の要望にお答えし、旧コアCeleron667MHzを格安で お譲りしました。これで某H氏の家では、私がお譲りした旧コアCeleronを搭載したマシンが2台稼働する事に なります。なお、私の所でそれなりの実績を積んだCPUという事は某H氏も知っているので、新しいクーラーを 購入し、1GHz化を目論んだようですが、失敗したようです。やはりクーラーの強化は必須なようです・・・


このページのトップに戻る
HOMEに戻る