我ながら情けない。あなたがたがうらやましい・・・


・・・告白します。私、寝台列車に乗るのは生まれて初めてです。乗り込んだのは「B寝台」でして、 早速所定の場所に向かったのですが、う〜む、思ったよりも狭いですねぇ。人一人やっと横になれる ぐらいのスペースしかなくてすこし圧迫感を感じてしまいました。備えつけの寝間着に着替えようにも 狭くて思うように体が動かせないし・・・しかし、それでもいいんです。なにも寝ることが目的じゃ なんだから。目的地に着くことが目的なのであって、寝台なんて気持ちよく仮眠がとれればいい・・・ 少なくとも私はそう考えています。そう、気持ちよく目的地に到着できればそれでいいじゃないか・・・

他の二人は楽しそうに明日の予定など、飲んだり食ったりしながら楽しそうにしゃべっているのですが、 発車してまもなく、私はそんな余裕などなくなってしまっていたのでした(T_T)。・・・それははるか 昔、物心付く前からいままで延々と繰り返されてきた、いわば悲劇のようなものです。そう、俗に言う 「乗物酔い」というやつです。こいつのおかげでどれだけ辛い目に会ってきたことか(-_-メ)。私にとって 旅行=苦行でしかなく、小学校の遠足なんて憂鬱感以外何も覚えていません。修学旅行なんてどこへ行った かすら忘れてしまい、大半を別行動、しかも病院行きなんてこともありました。もしこれさえ無かったら、 私の人生は大きく変わっていたかもしれません(いやマジで)・・・

とにかく、もう乗ってしまった以上はなるべく症状を緩和するべく努力する以外にありません。はじめ、 「寝てしまえばこっちのもの」とばかりに寝ていたのですが、思わぬ横揺れで症状が悪化し始めたので 急遽起き出して座り、窓の外を見るという、いつもの通勤スタイルをとってみたところ、いくぶん症状は 改善しました。習慣とはスゴイものです、ハイ・・・。

さて、車内には我々の他にも中堅サラリーマン風の人、若者グループなどが乗っており、ほぼ満席状態 でした。若者グループは、乗り込んだ直後こそなにかと騒いでいましたが、夜11時を過ぎる頃には自然と 静かになり、某H氏と某隣人との、明後日の打ち合わせの声が一番響くようになっていました(でも、 彼らとて決して騒いでいたわけではなく、むしろ小声で話し合っていたはずなのですが)。

寝台列車・・・皆が寝静まった後、その車内の雰囲気は一種独特なものがあります。静寂が支配する世界 とでも言えばいいのでしょうか。電車の音や人の声がかえって静けさを際だたせているようなところも あるのでしょう。また、窓の外も暗く静まり返っていました(深夜だから当たり前ですが(^^ゞ)こんな 風景を見るのは初めてなので、とても印象的ではありました(でも気分は悪かった)。

驚いたのは、午後11時40分ごろに米原に到着した時、ビジネスマン風の人々が数人乗り込んできた事 です。出張でしょうか、「さぁ仕事だ!!」という気合いが感じられました。お仕事ご苦労様です・・・


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